そういう時に思い出す聖書の言葉はいくつもありますが、特に頼りにしているのは聖パウロのテモテへの書簡の一節です。そこには「あなたに委ねられている良いものを私たちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい」(Ⅱテモテ1・14)とあるのです。私はこの言葉がとても好きです。そうか、私にも何か委ねてくださっているのだ。そして、それを守るために聖霊が働いてくださるのだ。これは本当に素晴らしく勇気の出る言葉です。
そして、私の好きな聖歌に「主とともに働く我らは、主とともにその実りを味わう」と言う言葉があります。なんて素敵なんでしょうか。
また、マルコ福音書には、復活の場面で「あの方はあなた方より先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこであの方にお目にかかれる。」(16・7)というのです。私のメモには、「ガリラヤとは各々の生活の場である」と書き添えてあります。きっと、これはミサのお説教の時に、心動かされてメモを取ったのだと思います。いつもメモを取っては、いつ出してみるんだろうと思うのですが、やはり、必要な時に出てくるもののようです。