とはいえ、家も学校も無宗教、留学したアメリカの家庭はモルモン教、大学に入るころにはフランスのモラリスト文学に傾倒し、心はいつしかキリストから離れていきました。
その世界観がガラリと変わったのは、バチカンに旅行したとき、前前教皇のヨハネ・パウロ二世に直接祝福していただいた瞬間でした。体が反応したのです。表面的には「泣く」という行動でしたが、心の中では天地がひっくり返るような事態が起きました。
いまだに、この大転換のメカニズムは説明できません。ただ、これは明らかに、二度目のキリスト教との出会いとなったのです。
2012年、私は三度キリスト教と出会いました。五島列島を訪ね、現地の神父様のミサに与り、いまも隠れキリシタンとして活動しておられる方とお話したのです。
どうも神様は、私に「出会い作戦」を仕掛けておられるような気がしてなりません。人生の大切な局面で何かの形でキリスト教と出会わされ、その出会いは毎回深まっていきます。こうして私は、神様と出会うことを繰り返しているのです。
ラジオを聴いているあなたにも、きっとこの素敵な作戦は仕掛けられていると思いますよ。