「健康とは身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」。実に、端的明解な定義です。今の世の中、人生は、"楽しく、おいしく"グルメにスポーツにレジャー。マラソンも大流行り。からだを鍛えることには懸命、その同じ熱意をもって精神的、霊的側面、人生の苦しみ・悲しみの深い意義も探求されて、然るべきでは...。
結局、人間の完全な健康は、それぞれの肉体的、精神的、霊的、社会的機能が調和した時、はじめて可能、この実現には、ひとりひとりの人生観確立と自己コントロールに待つほかありません。
幸い、今の時代、人々に、自分のいのち、その行方を祈りとともに真摯に思い巡らすゆとりは、与えられています。
「神よ、わたしを究め、わたしの心を知ってください。わたしを試し、悩みを知ってください。どうか、わたしを、とこしえの道に、みちびいてください」旧約聖書の祈りの一節です。(詩編139・23~24)