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クリスマスのおとずれ

越前 喜六 神父

今日の心の糧イメージ

昨年の夏、数名の友人と聖地イスラエルを巡礼して来ました。

やはり、聖地は強力なパワースポットです。観光地ではありません。物見遊山で行ったのでは、スピリチュアルな恵みは経験できないでしょう。わたしは2回目です。エルサレムの喧騒は相変わらずでしたが、北のガリラヤ湖周辺は、静穏に包まれ、2000年前のイエス・キリストが歩かれた足跡が残っていますし、湖のボートは、当時の舟を復元して使用していました。ボートに乗って、湖の真ん中辺まで行き、錨を下ろして漂っていると、2000年前のキリストの時代にタイムスリップしたような錯覚を起こします。周辺の小高い丘を眺めていると、心の底から深い喜びと慰めを感じ、何とも離れ難くなり、再来年もう一度、来訪しようと決心したくらいです。

帰国後、かかりつけのドクターに診てもらうと、「越前さん、毎年イスラエルに行ってください」と真面目な顔でおっしゃいました健康状態が良かったのでしょう。

さて、そのとき、キリスト誕生の地、べトレヘムを訪ねました。羊飼いの丘の聖堂は、30年前と違い、ガラス張りの可愛い聖堂になっていました。そこは、2000年前、神の天使たちが羊飼いに現れ「恐れるな。わたしは全人類に与えられる大きな喜びを告げる。今日この町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ2・10〜11)と告げられた場所です。

神を信じる人にとって、神の御子・主イエス・キリストの誕生はあらゆる不安や悲惨から解放され、神の家族の一員として永遠の命に救われることになりました。この神の喜びと希望のメッセージを受け入れ、利己心や憎しみから解放されて、幸せな人生を歩みたいものです。