ローマ時代の人も現代に生きる私達も、日常さまざまな困難に遭遇しながらも祈り、克服し日々を過ごしているのは同じ状態です。そんな人々にとって、年に一度「私達のために救い主が、お生まれになった。」というメッセージは、何よりの慰めであり喜びです。キリストは神から遣わされた御子なので、誕生ではなく降誕といいますが、その降誕を待つ間のことを待降節(アドベント)といいます。
クリスマスの当日の週から数えて4週前にさかのぼった日曜日が、待降節第一主日となり、アドベントキャンドルが日曜のミサ毎に灯され、4本のキャンドルが灯るとクリスマスです。子供達は部屋にアドベントカレンダーを飾り、毎日その日付の扉を開けていきます。プレゼントのイラストや、大切なみことばが書かれていたり、毎日ワクワクしながらカレンダーに向かい、クリスマス当日を待ちます。
1年を振り返り自らを反省し、支えて下さった周囲の人々に感謝し、その気持ちをこめクリスマスカードを書くとき、クリスマスの訪れの喜びと神様への感謝が、ひたひたと心に満ちてきて、幼な児の如く素直になれるのです。