古代人の掘った洞窟か、それを利用した戦時中の防空壕かだったのでしょうか。その断崖の右手の緑の丘に見えた友人達に助けを求め、暗闇の道を5メートル程戻った左手に、最初に入った道へ通じる洞窟がありました。なんとも他愛無い小さな体験でしたが、あの時の恐怖感と絶望感は、今も鮮明に覚えています。
そのせいか、人生の道に迷いそうになった時も、病気で生死の境をさ迷った時も、何処かに必ず光が見え、進む道があると信じられるようになりました。そんな時、ふと心に浮かんでくる聖書の言葉。「善い羊飼いは、99頭の羊を残して、迷った1頭の羊を探しに行く」(マタイ18・10〜14)
「私は道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14・6)
聖書は今も尚、世界一のロングセラーとして、多くの人に読み継がれている本です。聖書の言葉は、いろいろな意味で、現代も尚、鮮烈に人々の心に響くからだと思います。