「兄弟のように共に住むのは、美しく楽しいこと」(詩編133・1)と言われますが、自分自身が神様の光に照らされて、信仰の眼で積極的にこの生活を見直し、受けとれる時、この生活の恵みと、共同体のそれぞれのメンバーの個性や良さを素直に認め、「楽しい」とまではいかなくても、感謝できるように感じています。
同じ修道会に召されても、亡くなった姉妹たちは、それぞれ与えられた人生の中で、固有の道を歩み、出会った人たちに支えられながらその人生を全うしました。それぞれに、忍耐した苦労などもたくさんあったと思います。しかし、神様とのつながりの中で、自分と他者を大切にし、友人との交流や旅行、料理やガーデニングを楽しんだり、動物をかわいがったりと、与えられた時間をできるだけ創造的に遣い、主体的に豊かに人生を楽しんだと思える姉妹たちは幸いだったと思います。
それぞれに本当にユニークで、性格も賜物も全く違いましたが、誰が誰よりもどのように恵まれていたかというような比較は、私たちにはできません。
それぞれの人生は神秘ですが、どのように生きるかは、一人ひとりに任された領域だと感じています。
相田みつをさんの「幸せはいつも自分の心で決める」、そんな言葉を思い出しています。