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一致を願う

黒岩 英臣

今日の心の糧イメージ

世界では未だに不一致が拡がっており、私達一人一人もその修復に向かって出来るだけのことをするよう、求められます。

人道的にみて、これは国と国から、私達各々に至るまで、誰でもこれに賛同し、その実現のために、現に協力する必要があるでしょう。

私達の祖先、と言っても、私自身を含めてですが、どこまでも温かく、深い一致そのものである神、三位でありながら三つの神ではなく唯一の神、と、頭がぐらぐらしそうですが、三位の間に交流がありながら一体の神として、一致のモデルである神様から、私達人類は目をそらせてきました。

最も親密な関係であるはずの夫婦にしても、その一致のモデルは三位一体の神の内部の相互愛であり、またキリストがご自分の教会を愛するように、互いに愛し合うようにと聖書に記されています。

ところで、こうした一致は、単にスローガンとしてあるというだけなら、そこには逆に、不一致が拡がる結果となることでしょう。

やはり、最終的には、私達各々が一致を願い、回りの人々と協調する努力を評価し、僅かでもよいからそのために出来る事をしてみる、これが大事ではないでしょうか。

我が家でも、この事に協力している、と言えるかどうか。

まず、妻が私に「あなた、今日のお昼はカップ麺でいいかしら」と、荘厳にのたまいます。私に否やがあるはずはありません。「いいよー」、これが毎日とは言わないまでも、それに近い基本的な受け応えです。これをバラエティに富ませるには、いささかテクニックが要りますよねー。

こういう地道な努力が、妻との一致の不可欠な要素であることは、世のお父さんたちの一致して認める、ほろ苦い一大事なのです。と言うのも、妻との一致なくして、世界の一致などあり得ましょうか。