特に嬉しかったのは、7色の美しい虹を見つけた時、そして、目の前に広がる比叡山の山並みの微妙な変化に気づいたことでした。虹を見つけると、旧約聖書の「創世記」に出てくる、神様とノアの契約が自然に思い出され、変わることのない神様と私たちとのつながりについて考え、清々しい気持ちになりました。虹の向こうに住む見知らぬ人々に思いを馳せると、神様の契約のしるしの持つ深い意味が自ずとわかってくるように感じられました。
目の前に広がる比叡山のながめは、同じ山でありながら、日々少しずつ違って見えました。ある時には太陽に照らされてキラキラ光って見えたり、天候の悪い時にはどんよりとして、姿さえはっきりしなかったり、また、春に秋に、季節によって移り変わる風景を作る山の姿から、人間と同じように、山や自然にも「心」があると感じられ、感動しました。
創世記1章にあるように、この世界のすべては神様によって創られ、神様は、ご自分の似姿として創られた人間とそのすべてを見て、「極めてよし」とされました。美しい自然は、その雄大さと繊細さによって創り主のこの最上の祝福を映し出しているようです。
私たち人間も、神様からこの世界を治めるように委ねられた存在として、自然界とよく調和し、共に神様への賛美を奏でていきたいものです。