今はすべてが便利になり、スピードアップされた生活の中にいながら、逆境にあえぎ、自分自身の気持の置き場所も見つけられない人々が大勢います。
私の心の痛みは、私にはまだまだ無理だと思うところを、キリストの教えに忠実に倣い、生活する誠実な人が、いわゆる、普通の生活が出来なくて困っているという事です。
神は、何を求めておられるのかと祈りの中で常に問いかけています。現在、心の癒しを必要とし、社会に復帰出来ないという人々が、多くいると言われ、また、無神経な思いやりのない言葉と行いが、誠実な人の心を深く傷つけています。しかし、そのような逆境にいる人々に手を差し伸べようと思っても、自分の事で精一杯で助けることもできません。
でも私たちは、神から『命』というかけがえのないすばらしいものを頂きました。私たちは今こそ、一人ひとりが『命』の大切さ、互いの必要性を自覚する時だと思います。順境の時も、逆境の時も「どうしたんですか」「元気ですか」というさりげない問いかけが時には相手の心にともしびを灯し、生きている喜びを感じるのではないでしょうか。
互いに助け合う心を忘れず、喜びをみんなで分かち合える、そんな世の中に一日も早くなってほしいと願わずにはいられません。