毎日礼拝のあったミッションスクールの小学校から国立の中学に進学し、子供じみた祈りの習慣はいつしか薄れていきましたが、当時歴史の部活で細川ガラシャに興味を持ち、中3の春、ホイヴェルス神父様をお訪ねする機会を得ました。カトリックとの出会いです。それは聖母マリアとの出会いでもありました。
思春期のさまざまな悩みを、マリア様を通して父なる神に聞いて頂くという行為が、自らの反省を促し、心を落ち着かせることに気付き、次第に子供の頃の習慣がもどってきました。さすがに「天のおとうさま」ではなく、「父なる神」と呼びかけましたが、日々の祈りは私にとって最も心が開放される大切な時間でした。
洗礼のお恵みを授かってから、既に40年以上になり、真に活かされていること、使命を帯びていることが実感できる今は、「天のおとうさま、有難うございます。」と、子供の頃以上に親しみをこめて祈っています。