人生は、あの入学式の頃、私たちが思っていたよりも、ずっと短く、しかも、いろいろなことが起こるのだと知ったと思います。私たちはみんな、人生には困難なこともあるけれど、喜びにも満ちていることを知りました。そして、それが、皆一人一人違うのだということも知りました。でも、だからこそ、生きるに値するのだということも知るのだと思います。必ずしも、自分の考えているように物事が動いていく訳ではないけれど、それでも、希望し続けることを知ることができれば、とても幸せではないでしょうか。なぜなら、忍耐は、希望し続けるためにこそ、必要なことだと思うからです。そういうことを思えるようになるのも、年を重ねてきたことによるのだと思います。これはとても素敵なことです。
心輝かせて、新しい生活に踏み出す若者たちを見ていて、本当に感無量でした。あの日の私たちもあのように、無心に幸福を求めていたと思います。でも、結局は、あの日私たちに与えられたのは、困難にあった時に諦めない勇気だったのだと思います。