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復活とは・・・

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は素晴らしい作品です。私も、友人が手配してくれたおかげで一度見ることができました。透明感のある美しい色彩でした。修道院の壁にじかに描かれているこの絵は、ダ・ヴィンチが祈りをこめて描いたからでしょうか。火事で建物は焼けましたが、絵のある壁だけは残ったのです。

 12人の弟子たちは、死者を生き返らせ、病を癒し、五つのパンで5000人を養ったイエスを信じてすべてを捨ててついて来ました。

 彼らの生活は、イエス中心でした。それなのに、この晩餐のあと、イエスは捕らえられ、殺されてしまうのです。十字架の足元に立つことができたのは聖母マリアとヨハネだけでした。他の弟子たちは驚いて逃げてしまいました。

 イエスが葬られて3日後、おびえて固く戸を閉め、閉じこもっていた弟子たちの前にイエスはスッと姿を見せます。信じられないほどの喜び。しかし、錯覚かもしれないとも思います。

 イエスは40日の間、たびたびお現れになりました。一匹も魚がとれなかった日の朝、湖のそばでパンを用意されていたこともありました。イエスの復活は、この地上の出来事がすべてではないことを現しています。

 日々の糧を得るために苦労している私たちに、どれほどの悲しみ、悩み、苦しみ、戦いがあっても、その先には光がちゃんとあると教えてくださっています。

 神さまを呼び求めるならば、喜びが用意されているのです。絶望的なことがあっても乗り越える力は注がれています。

 恐れないで!あきらめないで!死を超えて生きている方があなたたちを見つめていますよと。あなたたちを全面的にバックアップするのはこの私、復活したイエスだよと。