30代に入り神学を学んだ。卒業した時は37歳。社会は不景気で誰にとっても仕事を見つけにくい状況だった。この時は、仕事が見つかるかとさすがに心配したが、一生懸命に祈った。神は必ず私にぴったりの仕事を与えてくださると信じ、毎朝賛美歌を歌って主への信頼を保つようにした。37歳ともなれば、友人はみな家庭をもち、子育てに忙しい。独身の友だちはキャリアを積み、時間に追われている。私は自分の状況を理解してくれる人を探しはしなかった。一人で祈りながら、神様が扉を開いてくださるのを待った。
聖書には「若獅子は獲物がなくて飢えても、主に求める人には良いものの欠けることがない」とある。(詩編34・11)全地を造られた偉大な神は、虫のように小さな私たちの祈りをすべて聞いてくださっている。ありがたいことに、神様ほど忠実な方はいない。そのことを何度も思い、祈り、待っているとちょうど良い条件で、学んだ神学も生かせるぴったりの仕事が与えられた。37歳で初めて教員になった。その後結婚し、転職したが、またよい仕事に恵まれている。