両親を見送った後、忘れていた自分の夢「『アルプスの少女』ハイジの故郷を訪ねる旅」をしました。その旅がきっかけとなって、私は随筆家として文章を書くことになりました。私が還暦を迎えた時、もう一つの夢、「『アルプスの少女ハイジ』のような生活をしたい」と北海道へ移住しました。
北海道では、山羊や豚、羊たちを飼って暮らしています。動物たちのえさになる牧草を育て、羊たちの糞尿を肥料にしてバラやリンゴ、野菜を育てています。最初2頭だった羊は、子供が生まれ4頭になりました。未熟児と低体温症で死にそうだった仔羊は、人口哺乳で育てました。
毎日、私は朝6時に起床。動物小屋の掃除、次に山羊と羊たちを連れて森の中を散歩し、牧草を食べさせます。山羊と羊が小屋に戻ると、豚にえさをやります。動物の世話が終わると、私はベーコンやハム、ジャムやメープルシロップを作ります。夕方になると、又、動物小屋の掃除、森の中の散歩、えさやりをして一日の仕事が終わります。
これまで様々な仕事をしてきましたが、特に好きな仕事は、命が育っていくのを見ることだと気付きました。飼っている動物たち、育てている植物たち。命を育てる仕事をしていると、私自身の命もどんどん元気になっていくのです。