ときどき、私は、ずっと前に生きていた、先祖の誰かにすごく似ていたりするんだろうな、と考えたりします。なぜなら、私は、家族のなかで一人だけチビなのです。でも、私の叔母に、とても似た体系の人がいますし、母方の祖父も本当に小柄な人でした。それは、きっと今で言うDNAということで科学的には説明がつくのだと思いますが、それでも、ふしぎな感覚は残ります。なぜなら、どうしてこのようなことに興味があるのだろう、というようなことも、家族のいろんな人たちと共通しているような気がするからです。性格もそうかもしれません。何か悲しいことがあった時に、むかし、だれか私と似たような思いをした人がいたかもしれないなあと思うことがあります。
でも、一人一人、やがてこの世を去っていくのだと思うと、これもふしぎです。みんなあちらに行ってしまうのだと思うからでしょうか。それでも、それが無になるのではないと思っています。天国というところはすべての愛が矛盾無く存在するところだと聞いたことがあります。これは素晴らしいと思います。私は、夫が旅立って行く時に「みんなによろしくね」と言わないではいられませんでした。