「人の子は仕えられるためではなく、仕えるために来た。」(マルコ10・45) この言葉は、私が司祭になった時に記念に作ったカードの裏側に印刷された言葉です。司...
「人の子は仕えられるためではなく、仕えるために来た。」(マルコ10・45) この言葉は、私が司祭になった時に記念に作ったカードの裏側に印刷された言葉です。司...
クリスマスのお話を考える時に、よく思うことは、「私の今の日常生活に、突然、幼子がやってきたら」ということです。自分のこだわり、自分のやり方、そういうものに固執...
日ごとに積み重なっていく思い煩いや、毎日の人間関係でのしがらみ、また、混迷をきわめている社会情勢など、私たちの心が本当に休まる時は、なかなか見出せません。混沌...
イエスが弟子たちと最後の食事をした時、次のように祈られた、と聖書は伝えています。 「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべて...
今から30年以上も前のことです。将来、神父になることを夢見て、大学で神学の勉強を始めたころの話です。 頭をひねりながら、何とか理解しようと大学の授業について...
「夏の思い出」と聞くと、子どもの頃を思い出します。身体が弱かった私のために、毎年、海水浴に連れて行ってもらっていました。それは、始発の普通列車に乗り込み、六時...
今から15年ほど前のこと、イスラエルを訪問し、ガリラヤ湖畔の宿に滞在した時のことです。夕日が湖の向う側にゆっくりと沈んでいくのを眺めていると、ある家族が目の前...
正直に申し上げると、歳を重ねるにしたがって、単純に「よろこぶ」ことが少なくなってきているように感じています。若い頃は、あらゆる出来事に対して、一喜一憂していた...
「その時」は、今から40年近く前のことになります。当時私は高校生でした。カトリックの学校に通ってはいましたが、特に興味を持つことなく、また、キリスト教の洗礼も...
今から30年近く前のことです。神父になる直前に、1か月間の黙想を命じられました。正直に申し上げるならば、いやいやでしたが、仕方がありませんでした。 祈りの日...