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古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

 私たちがこれまで歩んできた人生を丁寧に振り返ると、スタートから現在の地点に至るまでの間に、幾つもの分かれ道があったことに気づかされるのではないでしょうか。それこそ数えきれないほどの分かれ道があったことでしょう。

 分岐点に出た時、私たちは否が応でもそこでどれか一つの道を選んで歩んでゆかなければなりません。見える範囲で、わかる範囲で選んで、そこから進んでゆく必要があるわけです。そうしなければそこで立ち止まり、たじろいで進むことができなくなってしまいますから。

 そのような時に、どの道を歩んでゆくとしても、自分で選んで歩んでゆくという意識を持つことは必要なことの様に思います。もしかすると、あの時に別の道を選べば良かったのではという思いが湧いてくるかもしれません。でも、今歩んでいる道を大切にしなければ、歩んでいかなければなりませんね。

 何十年も前のことでしょうか、一人の方が語ってくれたことですが、道は歩んで行って、次の道が見えて来る。歩んでゆかなければ、次の道が見えて来ないのだ。その様なことをご自分の経験を踏まえて語って下さいました。

 私たちの人生の歩みは、最初から最後まですべてわかって歩んでいくのではありません。見えないこと、わからないことが沢山ありながらも、希望を持って困難を乗り越えながら歩んでゆく歩みなのでしょう。そこには、喜びや悲しみ、楽しみや苦しみもあるでしょう。喜怒哀楽、様々な出来事を経験する中で、私たちの人間性が深められてゆく様に思います。

 今、多くの人が新たな歩み、旅立ちの時を迎えています。それぞれの方が選んで歩んでゆく歩みの上に、神の恵みと祝福がありますよう、お祈り申し上げます。