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隣人愛

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

 今日という1日を、私たちはどのように過ごすのでしょう。
 朝出会う人々、初めに出会う人は誰でしょうか。そしてその出会いの時に何をするでしょう。心をこめて挨拶したり、にっこり微笑んで会釈したり...。ほんの一瞬ですが、言葉を交わしても交わさなくても、私たちの想いや心は相手に伝わり、同時に自分の心も豊かになっていくことでしょう。

 時には困っている人を助けることや、時間を割いてともに過ごすこともあるでしょう。場合によってはできないこともあるでしょう。もしそうだとしても、出会う人々や出会う事柄に無関心になるのでなく、一人ひとり、一つひとつを大切なものとして丁寧に受け止め、想いを込めて祈り、心のうちに寄り添うことができればどんなに良いことでしょう。
 それも隣人愛の一つと呼べるように思います。

 このような出会いの中で、行いや心の想いを花に見立て、摘むこともできるでしょう。1日の始まりから終わりまで、愛を込めて丁寧に生きるならば、手づから摘んだ花が1輪、2輪、3輪と増えて花束となり、しまいには独りでは持てないような大きな花束となるかもしれません。

 では〝この花束〟をどうしましょう。
 自分のものとして大切にすることもできるでしょうし、誰かに贈るということもできるでしょう。病気の人の回復のため、亡くなった人のため、大切な方へのお祈りとして、天から見守っておられるマリアさまのため、私たちを愛して恵みを注がれる神さまのためにプレゼント・・・など様々に考えられるでしょうか。

 このように過ごしてゆくなら、私たちは愛によって少しずつ変えられてゆくでしょう。

 出会う人や物事に愛の機会を見つけて行い、私たちが愛に満ちたものとなりますように。