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隣人愛

シスター 山本 ふみり

今日の心の糧イメージ

 「理念」「自分を愛するように他人を愛しなさい」聖書の言葉。(マタイ22・39)
 「聖マリア病院はカトリックの精神に基づき、地域の皆様の要望に応えながら、いのちの尊厳と心と体の魂の癒しのために行き届いた医療を目指します。」と、仕事前に私たちは理念を唱和し、共に働く人々の心の統一を図ります。

 共に働いてくださっている方々は、カトリック信者でない方が多いからです。
 近年、カトリック病院の理念をどのように継承すればいいか困難を極めています。働く人々の中にカトリックの精神を持っていただきたいと思う反面、身をもって教えるとなるとかなりの困難を感じます。

 自分の弱さがさらけだされ、理想と現実の違いに私自身疲弊してしまいます。それでも仕事は待ってくれません。どうすれば隣人愛を意識し、丁寧に優しくできるのでしょうか?

 私の隣人は患者さんとそのご家族であり、共に働いてくださっている職員と修道家族、教会共同体、地域の方々など、私の周りの方すべてということになります。
 神様が創られた人間の命のすぐそばで働く聖なる仕事。その尊さを患者さんとすべての隣人の中に持っていたいものです。

 「理念」、それは神様の心が入ったもの。これだけは何があっても大切に守り続けたい思いがあります。神様目線からも私たち人間目線でも共に大切にしたい共通の思いだと感じます。信念の大黒柱として共に働く人々の共通認識としてありたいものです。

 「綺麗ごとばかり言われても」と囁やかされそうですが、やはり心の奥にはきれいな琴線を持ち、希望のうちに、失敗を繰り返しながらでも乗り越えて辿り着きたいものです。

 いつかきっと隣人の中に居るキリストと出会い、手を繋いで共に歩むことが出来ますように。