

私たちはこの世に生を受けてから、生きていくために必要な全てを少しずつ学びながら成長してきました。最初は全く話せなかったけれど、周りの人の言葉を聴いて、話し方を直してもらい、話せる様になりました。また他の動物の中には生まれてすぐ立ち上がって歩き始める種類もありますが、私たちは生まれたばかりでは立つことも出来ない存在です。人間は誰かに守られなければ、育ってゆかなければ、最初は何もできない存在ですね。でも次第に独りで沢山のことができるようになりました。成長の過程の中で様々なことを学びながら、自分で物事を考えて判断し、今の時を歩んでいます。
何が良いことで、何が悪いことなのか。正しいこと、そうでないことを見極めながら、常に選んで生きています。でもふと気づくと、自分が正しいと思う物差しで物事を測って、それを信じて行動し、大きな争いとなることもありますね。
私という小さな存在を、周りの方は優しく見守って下さっているのではないでしょうか。たとえ間違っても、厳しく正して下さることもあるでしょうし、時には自分で考え・悩み、良いことを選び取っていくことができるのを、待って下さっていることもあるでしょう。そのような中で私たちは、成長していくのでしょうね。
正しさを前面に掲げて相手と向かい合うだけでなく、相手が理解し、成長するために努力し、そして見守る優しさも必要かも知れません。
でも、相手に対して厳しく接する必要も時にはあるでしょう。これも相手を思いやる優しさの一つで、時には相手に理解されないかも知れませんが。
私たちが、ともに生きる存在と、正しいことを大切にしつつ優しさをいつも持ちながら、日々歩んでゆくことができますように。