

親友が突然天国に旅立った電話を受けたり、新聞やテレビで戦争のニュースが流れて、軍人や市民が何百人も死亡したことを知りますと、私は「神様は本当におられるのかなあ」と思ってしまいます。
哲学や神学のことはよくわかりませんが、とにかく私の心は暗い闇の世界を漂いだします。そしてふと「まてよ、ニュースさえ見聞きしなければ・・・」と現実を逃避して自分を慰めます。意識してテレビや新聞を避けると、何となく心は落ち着きますが、何だか弱々しく貧しい自分に気づきます。また、あらためて日常の幸せについて考えていることにも気づきます。
私の大好きな近くの森を散歩していましたら、20人くらいの幼稚園の子供たちにバッタリ会いました。可愛らしい女の子と男の子がバッタを捕まえて、知らないおじさんである私に見せながら「おじさん、これ、家で飼えるかなあ」と真剣な表情で聞くので、「お水をあげて餌をちゃんと食べさせたら大丈夫だよ」と答えると、「ありがとう」と言いながら、引率の先生のところに嬉しそうな表情で走り去りました。
この情景が私をとても幸せにしてくれました。私を一瞬で幸せにしてくれた幼稚園児たち。
もちろん、著名な心理学者の名作も人々を幸せにしてくれますが、こんな日常生活の中で、ふと関わった幼稚園児の言葉を通して、愛そのものである神様が、憂鬱な日々を送っていた私に、明るく爽やかな感情を覚える心に変化させてくださいました。
このところの私は、神様に、ひたすら祈り求めるのみの日々でした。
「身近な日常生活での幸せを見つめなさい」という、愛そのものである神様からのメッセージだったようです。