私は、今、志を一つにする他の5名のメンバーと共同生活を営んでいます。日々、お互いを「活かしあう」関係性を深めていけるように、それぞれが努力しています。
しかし、理想と現実は違い、理想を求めるあまり、他のメンバーへの要求が強くなり、かえって傷つけたり、自分の未熟さをあらためて味わったりすることも度々あるのです。長年一緒に生活し、なれあいの関係になり、お互いへの礼儀や尊敬に欠くこともしばしばで、ともすれば、活かしあうどころか、足の引っ張り合いになってしまいます。
そんな日常の中で、共同生活に疲れ、がっかりして開き直り、自暴自棄になることもあり得ますが、神様への信仰と日々の祈りが、私たちを導いてくださっていると心から思えます。
同じ神への信仰は、私たちに、物事や出来事、そして人を、自分をも含めて、違う角度から見る眼を与えてくれます。普段は当たり前のように感じている関係がいかにありがたく、それによって、いろいろな形で支えられている自分にあらためて気付かされます。
共同生活を通して、私は多くのことを学んできました。まず、人は一人ひとり、本当に違うということを痛感しています。「活かしあう」関係についても、人それぞれの考えや理想があると思います。
自分の理想を押しつけ、一方的な、上下関係になっていないだろうか。
私は、共同体のそれぞれのメンバーに対して、「ユニークだな」と、時には呆れながらも、笑って認め合い、許しあえる間柄でありたいと思います。
お互いの個性や賜物を活かしあうような共同体に成長するように、日々忍耐と寛容な心、特に己を真に知る謙虚な姿勢を大切にと、肝に銘じたいと思っています。