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ひらめき

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

 私たちは、日々人と出会い、様々な出来事に出会い、受け止め、そして生きています。

 人と出会うといっても家族や近くの方に始まり、家を出て出会う人々、学校や会社などの方々もおられるでしょう。それだけでなく自分自身という存在も含まれるかも知れません。

 出来事に関しては、いつも起こる出来事もあるかもしれませんし、突然に起こる出来事もあるでしょう。それらに出会い、受け止め、対応しながら、毎日の歩みを進めています。

 その場ですぐに対応しなければならないことが多いとしても、どの様な対応をするのか迷うこともあるでしょう。

 「少し考えさせて下さい」「お時間を下さい」など、大切に慎重に人や物事と接するため、向き合うため、時間を取ることも多いと思います。

 時間を取って考えて答えが出る時もあれば、そうでない時もありますね。何日考えても良い案が浮かばないこともあるでしょう。そして雲間から一条の光が射し込むかの様に、今まで考えも及びもつかなかったことが頭に思い浮かぶことが時折ありますね。それを「ひらめき」と呼ぶ方もおられるかもしれません。

 それが自分の中から出てきたものか、超越した存在からのインスピレーションなのか、良く解りませんが、「ひらめき」で助けられた経験がある方も多いのではないでしょうか。もちろんひらめいたことを大切にしながらも、それを行って良いのか、行って良いとして、どの様に話すのか、どの様に行うのかなど、慎重に検討する必要はあるのでしょうね。

 新たな一日が始まってゆきます。今日も出会う人々や、物事を大切に受け止めながら、ともに歩んでゆくことができますように。神様の恵みと祝福が豊かにありますように。