「ひらめき」は、思っていない時に突如発生し、アイディアや、なんらかの貴重なメッセージを私たちに伝えてくれます。
頭が空虚で「無」の状態にあるとき、ふと、アイディアや問題の解決方法などが頭に浮かんでくることがあります。これこそ「ひらめき」そのものであります。
このような状態はどのように生じるのでしょうか。私たちは、日常、忙しさに追われ、ストレスをためたり、悩みに縛られたりしています。そのような生活の中では、私たちの心は、閉ざされ、頭も麻痺同然の状態です。ひとりひとり、心を平穏、頭をクリアーにするために、人それぞれ、自分なりに、なにかをしているのではないでしょうか。
自然の中での散歩、音楽鑑賞、ビジュアライゼーション(可視化)、瞑想など、さまざまだと思います。
とりわけ、身近ですぐに実現可能なのは、ビジュアライゼーションや瞑想ではないでしょうか。例えば、目を閉じ、好きな場所を想像しながらリラックスする、または自分に合った念仏を唱えるのも良いのではないでしょうか。
カトリック教徒ならば、「アヴェ・マリア 恵みに満ちた方・・」の祈りを唱えるのも素晴らしいことだと思います。イメージすること、念仏や祈りに集中することで外部の環境から心を解放し、自分の内面に目を向け、自分の内なる世界に浸ることは「ひらめき」が生まれる第一歩ではないでしょうか。
「ひらめき」は、なにもしないで、ふと生まれる時と、各自、意図して自分の静かで平和な心の世界に没入することで生まれる場合があると思います。いずれにせよ「ひらめき」と共に自分が爽快な気分になり、新しい発見や行動に繋がれば、誠に喜ばしく、素晴らしいことであります。