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ふれあい

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

 「 ふれあい」とは、だれもが求めて止まないものではないでしょうか。人とのふれあい、自然とのふれあい、音楽や芸術とのふれあい、祈りを通して得る神とのふれあいなど、さまざまな形のふれあいがあります。

 真のふれあいとは、身体的なものだけではなく「こころ」に響くものです。自分を大切に思ってくれている人の言葉が心に触れると、愛を感じ、元気になったり、やる気がでて前向きになれたりします。

 また、広大な海をみていると自分の抱えている悩みが小さくなり、心が安らかになったりします。すばらしい音楽も、聴いていると自分の心に音が響きそのふれあいが涙が出るほどの感動に変わることさえあります。

 祈りを通して得る神とのふれあいとはどんなものでしょう。私たち、ひとりひとり神とのふれあい方は違うと思いますが、神に語りかけることこそ祈りであります。それが、教会や病院であっても、車の中であっても、どこであってもいいと思います。そして、祈りの後に直感的に感じる気持ちや、頭に浮かぶメッセージが、神からの答であると思います。辛くてどうしてよいかわからず神に救いを求める時や、人生に迷い、困った時に導きをお願いすることや、嬉しい時に感謝の気持ちを神に伝えるのも祈りであると思います。このような神とのふれあいこそ、ひとりひとりの尊い宝物であり、自分の心にしかわからない、「ふれあい」なのではないでしょうか。

 「ふれあい」とは、自分から働きかけて得る場合も、何もせずとも向こうからやってくる時もありますが、どちらの「ふれあい」も大切にして、心が豊かになるようにしたいものです。

 これからも、ふれあいを大切にし、神の力を借りながら前進していきたいものです。