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共生社会

シスター 山本 ふみり

今日の心の糧イメージ

 新年が明けました。 おめでとうございます。

 月並みですが今年の抱負は、お立てになりましたか? 特に「今年こそ」と強く思うものがありますか? 

 今年最初のお話に、共に生きる社会と書いて「共生社会」というテーマを頂きました。

 2020東京パラリンピックの閉幕式典で、橋本聖子会長がこの言葉を使いました。サポーターやガイドの方と一緒になって、障害を乗り越え競技をする選手達の熱い思いが伝わって来て、深い感動を覚えました。この「助け合い」これが共に生きる真の意味だと実感させられ、お互いに通じ合っている心の側面があるのではないか?と思ったりします。

 何らかの障害がある人は、この世界の15%を占めるのだそうです。この15%の方々と共に生きることで、真の「お互いに助け合う事」を学べる社会になるのではないでしょうか?

 ややもすれば能力の優れた者が偉いかのような錯覚に陥る現代社会、健常者だけがこの世界を作っているかのような傲りの中では、神様のお望みになる「互いに助け合う社会」は生まれて来ないのだと感じます。「競争社会」ではなく「共生社会」で生きていく価値を見出せたらと思います。

 主は最後の晩餐の席で「わたしは新しい掟をあなた達に与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなた達を愛したように、あなた達も互いに愛し合いなさい。」と遺言を残されました。(ヨハネ13・34)

 『してあげている』という傲りの心から「させて戴いている」というあるべき心の変化に気づく時、そこにお互いを尊重しつつ助け合う真の姿が見えてくるのだと思います。

 どうしても自分の事が最優先になる私。 なかなか隣人の必要に気づかない私。 「今年こそ」気づいて実行できる私に。