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喜びの日

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

 自分の人生の出発点、誕生日を忘れる人はいません。だれしも誕生日にはその喜びを祝うとともに、より良き未来を誓い、その実現に努力する決意を新たにするに違いありません。

 年の瀬、12月を迎えると、正月はもちろん、その前のクリスマスをイメージします。クリスマスは、世界的にだれもが知るキリストの誕生を祝う祭日であります。

 救世主イエス・キリストの誕生は、人類にとってただごとではなく、人類救済に関わる重大事であることを、特に私たちキリスト者は、再認識したいものです。そして、聖書のルカ福音書にある、天使が神を賛美する麗しい言葉、「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心にかなう人にあれ」(2・14)をキリスト者の使命として、その達成をあらためて誓いたいと思います。

 これはキリスト者にとって最高の人生の指針であり、その使命の重大さを再認識し、実現に向かって努力しなければなりません。言うは易くbeautifulでありますが、その実現は容易ではなく、極めて困難であります。しかし、神の助力の恩寵を乞い求めつつ、この困難を克服する決意を新たにしなければならないと思います。

 この困難克服の一瞬一瞬が、使命達成の一瞬一瞬であり、喜びの一瞬でもあります。

 クリスマスにあたり、あらためてより良き未来を誓い、大きな喜びと平安が訪れることを心から願って、祈りたいと思います。

 「いと高きところでは、神に栄光がありますように、地の上では、御心にかなう人々に平和がありますように」。

 この祈りを世界の人々と共にするとき、世界平和は必ずや一歩近づくに違いありません。