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70周年と私

黒岩 英臣

今日の心の糧イメージ

 心のともしび運動が70周年を迎えるそうで、まずは運営してこられた神父様方、スタッフの皆様にお祝いを申し上げたいと思います。

 ところで、この5月で私も80才!今の時代、80と言ってもまだまだお若い方が多いですが、私は自分の生活のいろいろな場面にほころびを感じています。

 例えばこの間も、病院で診察の予約をしていたのですが、朝食を摂りながら妻に言われるまで、すっかり忘れていました。飛び上がって大急ぎで支度をしましたが、今度は、診察カードが無い!私は自室の大捜索、妻には台所の捜索を頼んで、汗だくの大騒ぎでした。

 そして、もうこれで何度目かに、持って行くバッグの内ポケットを探ってみたところ、ちゃんとそこにあるではありませんか。えっ!どうして?!

 妻は私をだらしがないと言いますが、いやいやー、私がきちんとしていないという事などあり得ないのですから。「だから見てごらん、ちゃんとカバンに入れてあるじゃない」と、まあこんな調子っぱずれが次第に増えてきたのも事実です。

 ところで、私が「心のともしび」に寄稿することになったのは2000年の暮からで、足かけ22年目にあたります。世の中の人は、原稿用紙にして2枚弱を書くなんて、それほど大したことないだろうとお思いかも知れませんが、これを毎月書くとなると思いの他苦労があるのです。特に私のように素人である場合、また今のように歳をとってきて、もの忘れが増えてきている場合・・。

 それでも、聖書を開いて、主の聖なるみ言葉に触れ、ハヤット神父様、後継者のマクドナル神父様、近藤神父様、小川神父様、そして現在の松村神父様の聖なる情熱に触発されて、私も青息吐息ながらやっと書き続けているのです。