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サステナブル

シスター 萩原 久美子

今日の心の糧イメージ

 最近、SDGsという言葉とともに「サステナブル」という言葉も目にする機会が増えました。サステナブルとは、「持続可能な」という意味があり、主に自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら利用していくことを指すようです。

 私たちは「今」を生きています。しかし、私たちの「今」は未来に続く「今」でもあり、私たちの「今」は未来に大きく影響をも与えます。つまり、今ある資源を私たちがどのように用い、そして自然環境をどのように守るかで未来に生きる人々の暮らしも大きく変わってくるのでしょう。今ある資源も環境も、今を生きている私たちだけのものではなく、未来に生きる人々のためのものでもある。こうしたことを忘れ、「今」だけの楽しみ、自分さえよければ...という私利私欲が増したところに自然破壊や人権問題、そして貧富の差などの問題が現れてくるのだろうと思います。私たちが自然にある大切な資源や環境を長い期間維持し、次の世代へと引き継いでいくためには、いのちを愛し、いつくしむ心を持つ必要もあるのではないかと思います。そうでなければ、環境問題や人権問題を解決する方法が単なる決まりごと、到達目標になってくるように思えます。

 いのちあるすべてのものを愛し、いつくしむ心を育てること。いつしかそれが、いのちあるすべてのものを大切にする生き方、いのちあるものに負担をかけない生き方、そして、いのちともに生きる生き方を生み出すのではないでしょうか。

 愛といつくしみの心をもって自然と関わり、自然にある資源を感謝のうちに用いることで、私たちは豊かな資源から与えられる持続可能な喜びをも受け取ることができるのかもしれません。