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サステナブル

竹内 修一 神父

今日の心の糧イメージ

 「継続は力なり」――そうだろうな、と思います。しかし同時にまた、それが簡単でないことも、私たちは、経験します。何かを身に着けるには、やはり、地道な努力が必要です。「夢や目標を達成するには、一つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」――そう語ったのは、あのイチロー選手です。

 私たちは、ただ生きるのではなく、良く生きることが求められます。それを可能にしてくれるもの、それが、「徳」です。「徳」は、第二の本性とも言われますが、いわゆる、習慣によって身に着くものです。例えば、「喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」などです。

 しかし、キリスト者は、さらに別の種類の徳が求められます。それが「信仰、希望、愛」です。その中でも、「愛」は、最も大いなるものと語られます。(1コリント13・13)パウロは、「山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい」とまで語ります。(同13.2)

 「信仰、希望、愛」を身に着けるにあたっては、神との関係が欠かせません。つまり、それは、「祈り」です。「祈り」とは、まず、神が何を自分に語りかけているのか、それを静かに聴くことです。その語りかけは、心の奥深くで余韻のように響き渡ります。そのことを確認する時、私たちは、新たな自分を発見します。

 「祈り」もまた、一つの徳です。それゆえ、それは、一朝一夕に身に着くものではありません。たとえ僅かな時間であっても、それを継続していくことが大切です。それによって、自分のものとなってゆきます。「絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい」(エフェソ6.18)――これが、私たちに求められる姿勢です。