サステナブルは、環境を保護しつつ私たちの生活も豊かにできる持続的な地球の運用方法を探そうとする動きだと私は感じています。
ローマ教皇フランシスコは2015年に選出後初めて発布した回勅で環境保全を呼びかけられました。地球は私たちが共に暮らす家だとし、子孫のために責任を持って護ろうと言われたのです。特に指導者に対し弱者や貧困者に正義を果たすことが環境保全とつながっていると指摘されました。
私は小鳥を飼った経験から自然や環境に関心が向き、日本自然保護協会で自然観察指導員の免許を取得しました。実際の指導にはなかなか関われませんが、講演活動では自然に関するテーマに触れ、自然の豊かさを感じてもらえる話を織り込んでいます。
私はエッセイストなので、保護活動を呼び掛ける方法よりも、自然の魅力を感じる中で結果的に保護への意識も持ってもらえたらというスタンスを取っています。
一方個人的には、日常でできる行動を丁寧に探しています。地味ですが、雑誌類を紙でなく電子版で読んだり、日々のメモ類はメモ帳を買わずにチラシや使用済みの紙を切ってノートを作って書いたり。近年はすべてスマートフォンやパソコンでメモして、紙を使わないようにしています。
しかし、食品トレーだけはどうにもなりません。私含め多くの人は、トレーで売らない店まで出向くのは難しいでしょう。でも食品は必要。なのにトレーがないものは信じられないほど少なく、個人の努力では解決不可能なのです。
企業人、財界人、技術者にも、回勅の指摘に目を向け、日々の困り事からスタートしてサステナブルに取り組んでいただけたらと思います。
みんなで少しずつやってみませんか?