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サステナブル

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

 英語「サステナブル」は、日本語でいうと「持続可能な」ということになります。そもそも、「持続可能な」ものとは、なんでしょうか。

 まず、思い出すのは、自分自身の名前。自分の名前は、自分が死んでも変わりませんし、いつまでも、残ります。まさに「サステナブル」です。それだけに、自分の名前は、命と共に、常に大切にし、決して汚すようなことがあってはなりません。万一、汚名を残すと、その挽回は容易なことではありません。常に、己にプライドをもち、自らを信じ、堂々と確固たる人生観を持って生きたいものであります。

 それには、まず、自分の人生観を確立しておかねばならないと思います。それは、おいそれと出来るほど容易なことではありませんが、自分の命と人生について、真剣に考えることは、だれにとっても必要、大切なことで、ぜひとも、そのチャンスを失いたくないものであります。

 さて、人生の一つのけじめとして、キリスト教では洗礼という制度があります。人間の元々の罪である原罪を認め、その改悛、つまり自分の行いや態度が悪かったことを反省し、心を入れ替えることを具体的に態度で示すのが洗礼であります。

 洗礼によってキリスト教徒として新しい人生を歩み始め、生涯、持続可能な豊かな神の恵みによって幸せな人生を送り、天寿を全う出来ることを願望します。これこそ、最高のサステナブルだと思います。いや、思うどころか堅くそう信じています。

 持続可能な豊かな神の恵みを常に祈り求めるとともに、その祈りに相応しい行いを、弛まず実践していく決意を日々新たにすることが、自分自身に課すべき目標であろうと思っています。