カトリック教会では今月、イエスの受難と復活を思い起こして、祈りの日々を過ごしています。
私は、世界70億人の平和を願い、祈りながら、平成の30年間という時をどうにか無事に過ごせたことを感謝したいと思います。しかし、世界では、国と国との衝突、人々の心と心の衝突によって多くの犠牲者を出し、想像だにしなかった自然災害が起こり、現代社会が猛スピードで発展し、また変化していき・・・。
そんなスピードについていけず心を痛める日々の中で、自分らしさを失うことなく、また、明日に向かって生きていこう、と頑張っています。私は、この頑張る力を合唱音楽のハーモニーから頂いています。
人それぞれの年代により、また時代によって、歌詞やメロディーの意味、音楽の感じ方が違います。それぞれ違った個性を持つ人々との出会いによって、生まれて来る信頼と絆、そこから醸し出されるハーモニーは、私の心を癒し、ホッとさせてくれる幸せな時です。
我家の玄関には沖縄の方から頂いたシーサーが置いてあります。
近くにある保育園の保育士さんに連れられて、小さな子どもたちが散歩中、我家の前に来ると立ち止まるそうです。そしてシーサーを見て、歓声を上げるのだそうです。いつもは閑静な住宅街に、子供たちの可愛い、明るい声が響き渡るその様子は、さながら大群の天使たちがやってきてとり囲み、歌っている、そんな心温まる光景が重なります。
命をかけて人生を歩んでこられた高齢者の方々と共に、このような子どもたちが安心してすくすくと育つことのできる社会の実現を期待し、将来を見守っていきたいと思います。