高齢化社会。人生100年時代、90歳近くになると、毎朝、目を覚ますと、カレンダーに目を向け、その日の日付、何月何日、何曜日かを確認するとともに、その日一日の平安を祈るのですが、その祈りの中で、余生はいくばくあるだろうか、あと何年生きられるのだろうかという考えが、一瞬、頭をよぎります。そして、残り少なくなりつつある人生を、どのように、生きるべきか。この真剣に考えなければならない重要課題が、しばし、頭をもたげます。その回答は、オイソレと、得られるものではありませんが、じっくりと検討熟慮すべきことがらであります。
人生、いかに生くべきかについては、それぞれの人生観によって異なってきますが、だれしも、それぞれの才能、能力が存分に発揮され、個性豊かな、満足のいく、幸せな生活を願望しています。
しかし、世の中、自分の思うようには行かず、妨げや邪魔者だらけであります。その中で、この自分をどのように生かし、人々と共にいかに生き抜くか。これは、並大抵なことではありません。自己反省とともに、自分の深い知恵と信念、信仰をもって、チャレンジせねばなりません。
真剣な学習、研究と共に、次元の違う古い言葉に感じますが、徳を修める修徳についても、ないがしろにせず、これによって、ひときわ、自己完成を目指し、日々の学習に大きな成果をもたらしたいと思います。
儒教の経典にある「荀に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり」という有名な言葉を胸に、毎日、新たに気を入れ替え、新たな気持ちで事に望むことをわきまえ、日をおって、絶えず進歩することを常に忘れずにいたいものであります。