年長者と共に生きている家族がどれほどいるか分かりませんが、かつての核家族とは言わなくても、親と同居している家族は少ないでしょう。
わたしには親族が多いのですが、特に都会に住んでいる家族を見ると、ほとんど別居というか、それぞれの住まいに住んでいます。ただ、何かあると、親の家を訪ねたり、親が子どもの家を訪ねたりしてはいるようです。そういう場合、子どもが親にいろいろと話すことはあっても、見ていると、父親よりは、母親に話しているほうが多いようです。息子の嫁さんも、主人の母親には、同じ女性ということもあり、特に小さな子どもがいる場合は、子どものことを話題にしているようです。
今の時代の問題は、後期高齢者の人口が増えていることです。わたしもその一人ですが、その高齢者と若者の交流が少ないことです。
若者は学校にしろ、社会にしろ、いろいろな事柄に直面していますから、問題意識があります。年長者が少し勉強して、若者が興味を抱くような話題を提供できれば、まだいいのですが、若者の話題に年長者がどれほどついていけるでしょうか。
また、若者と年長者の間には、世代のギャップがあるのは当然です。ですから、考え方、価値観、意見が違います。それは当然です。そういう状況を、まずあるがままに肯定し、受容することが大切です。その上で、どうするかというと、年長者は若者の問題意識に関心を持つことです。そして、彼らが話すとき、よく耳を傾けることです。
わたしの欠点の一つですが、説教はするが、他者の話はなかなか真剣に聞かないということがあります。年長者と共に生きるには、つかず離れずの関係を保って、対話することでしょう。