「あれ?、ここの食事まったく塩気が無い。」私が那須に赴任したときに最初に感じたショックです。その食事になぜそんなにショックを起こしたかというと・・・。
そこはカトリックの神父養成のための合宿所でした。そしてその合宿所は、自然を活かした障害者施設の敷地の一角を借りていたので、食事はその施設から分けていただいていました。だから、しっかり、栄養士の方が健康を考慮して管理された食事だったのです。
健康を考慮した食事を塩気が無いと感じるとはどういうことか?それはそれまでの食生活がいかに塩気たっぷりの食事だったかを示しています。確かにそれまでの暮らしは、例えば信者さんが、これ食べませんかと、即席ラーメンを箱でもって来てくださり、その即席ラーメンを肴に毎晩ビールで一日の終わりを迎えるという食生活で、まさに塩気たっぷりの1日4食でした。
その後、気づいたことが次から次へと出てきました。まず、食事を食べて少しすると、おやつを食べたくなったこと。でも、そこでは、お菓子を買いに行くのに歩いて30分以上かかるため、我慢せざるを得ませんでした。次にのどが渇いても近くにジュースの自動販売機がありません。仕方なくお茶を飲まざるを得なかったこと。そして、昼ご飯と晩ご飯の前にはとってもお腹がすいてしまったこと。デスクワークが中心の前の仕事から、学生と一緒に作業をして体を動かす生活に変わったからでした。
こうして、半年も経たないうちに、それまで疲れ気味だった体がしゃんとしてきました。いかに健康のために食事や運動が大切かを感じた転勤でした。
今は高血圧で糖尿の気がある、私の懐かしい思い出です。