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わたしの支え

湯川 千恵子

今日の心の糧イメージ

 昨年秋、私は子供や孫たちと北陸の温泉地で連休を過ごしました。家族全員ではありませんでしたが、半数の8人で東尋坊や兼六園を観光し、日本海の豊かな海の幸に舌鼓を打ち、夜遅くまで歓談しました。孫の1人が操作する「ドローン」が部屋を飛びまわって撮影するのを一同面白がってはしゃいだ楽しい記念写真もできました。

 この家族旅行で私は一番身近な家族の有難さ、楽しさを改めて思いました。

 腰痛が心配な私は、東京に住む長女の世話で、訪問介護支援を受けて風呂や床の清掃を助けてもらえることになり、自立して生活できるのが有難いです。しかしコンピューターのことは、ちょっとした操作が分からなくて近所に住む次男に助けられています。おかげでパソコンを使ってエッセーを書いたり、資料を検索したり、遠い親類や友人との交信もできて、これも感謝です。

 近所の生協仲間との交流も、毎週食品や雑貨を集配したり、地域の健康講座に出かけたりして生活面で大きな支となっています。 

 こうした家族や友人知人の支えを全てひっくるめて、丸ごと私が支えられているのはやはり信仰です。万物の創り主、いのちの与え主である神を知り、その神に無条件に愛されていることを知って生きる喜びと魂の平安は、何物にも代えがたい私の生活の基盤です。

 信仰の仲間が集う「教会」は、言うなれば一つの大きな家族のようなものです。私たちはキリストの愛の教えに従って自我を捨て、神と人を愛し、助け合い、やがて神のいのちと共に生きる天国に行きたいと願い、祈っているのです。

 太陽の光のように全ての人に分け隔てなく降り注がれる神の慈しみに見守られ、支えられて生きる幸せを日々感謝しています。