あるとき、スーパーの店員がまだ慣れておらず、夫の買った食品を2回レジに打ったので、価格が2倍になってしまいました。夫は気が付きましたが、彼女が叱られないように何も言いませんでした。「どうして言わなかったの?」と後で聞くと、「あのスーパーはしょっちゅうアルバイトさんが代わるからね、きっと厳しい人がいて、新人は辛い目にあってるんだよ」と言うのです。
また、別の時期のことですが、私が職場で中堅になり、仕事が急に増えると、ミスが重なりました。最近はよく注意を受けるので恥ずかしいと夫に話すと「君が叱られている時、僕もすぐそばにいるよ」と優しく言ってくれました。それはもう10年以上も前のことです。彼は忘れていると思いますが、私はこの言葉を思い出すと今も胸が温かくなるのです。
私の命も人生も、すべて神さまから与えられたものです。朝が来て夜が来ることも、仕事や友人が与えられていることも、健康も、何もかもすべて神さまが支えてくださっています。その上、神さまの愛は夫の言葉や忍耐強い態度に現れているので、目で見ることもできます。弱点の多い私は夫に支えられ、許されて生きているのです。