また、航空機は、空港という土台から離陸、飛び立ちますが、飛行中は土台代わりに、強力なエンジンが飛行物体を支えています。
この実態をわきまえた上で、目に見えない人間の心に目を転じてみますと、迷い、悩みの多い人間、その心は、時折、土台を失い、ある意味で宙に浮いてしまっている状態にあることがあります。そのように宙に浮いた心を如何に穏やかに沈め支えていくか、心理学や宗教によって、その手段が考案されていますが、いずれにせよ、人間ならではの理性、この理性から生まれる確信、信念、信仰こそが人間の心を支えることができると言えます。
こう考える瞬間、わたしを考える、もう一人のわたしが心の中に 浮かんできます。この別のわたしは、希望や失望をもたらし、情緒不安定が懸念されます。願わくは、あくまで、本来のわたしが常に祈りのうちに希望に満ち、意気揚々のわたしであらんことを!と、こう願わずにはおれません。