子どもの祈り

松浦 信行 神父

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 教会にいるといろいろな誘いがあります。だいぶ前のことでしょうか、「最後の誘惑」というイエス・キリストの話が流行ったときがありました。イエスが女性と一緒に暮らすというスキャンダラスな物語から、欧米では映画のボイコットが叫ばれていました。

 見るべきか見ざるべきかと私は悩んでいました。そんな時です。ある男性の信者さんから「この映画とてもよい映画です。是非とも見てください。」とチケットを渡されたのです。

 その彼は、その映画が話題になる直前にクリスチャンになっていましたが、それ以前は、クリスチャンに対して良い感情を持っていませんでした。

 彼は、結婚し、娘をキリスト教の幼稚園に通わせていました。その関係で、お母さんがクリスチャンになり、よく子供と一緒に教会に通っていましたが、それをあまり快く思っていませんでした。

 そんなある日、娘が近所に遊びに出て交通事故に遭ってしまい、すぐに病院に搬送されましたが、手遅れでした。

 彼は、冷たくなった小さな娘の前で、泣き続けました。そのとき自分がどれほど娘を愛していたかに気づいたのです。

 娘のために何かしてやりたい、そう思った彼は、その子の生前の姿をいろいろ思い浮かべてみました。すると、いつもその子が、家にあるイエス様の御像の前で、手を合わせて祈っていたことを思い出したのです。

 とても愛らしく、真剣になって祈っている姿、そこに何かあると彼は考え始めました。

 そして、1年後、奥さんに勝るとも劣らない熱心なキリスト者になっていたのです。

 子供の祈る姿、そこには何物にも代えがたい真実があるのかもしれません。

子どもの祈り

今井 美沙子

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 子どもの頃、五島の教会で「マリアさま」という聖歌を教えてもらった。

「マリアさま お手々あわせて いつの日も わたしのために いのりくださる・・・」

1、「おきるから やすむときまで ちちははの みこころにそい 良い児であれ」と

2、「めがさめて イエズスマリア ヨゼフさま まもりたまえと 祈るように」と

3、「なにごとも すなおにうけて まめやかに かみの心に そいまつれよ」と

 教え方さまは「マリアさまはイエズスさまのお母さまじゃけん、お母さまのいうことは何でもはいはいときいてくださるとよ。じゃけん、マリアさまにお祈りすると、それがそのままイエズスさまに伝わるとよ。」と教えてくれた。

 三つ子の魂百まで。私は71歳で、高齢者の仲間入りをしているというのに、幼き日のマリアさまに祈る心はちっとも変わっていない。

 大人になったら、もっと深い祈りが出来るかなと思っていたが、子どもの時のように、何かあると、マリアさまにすがってしまっている。

 少し成長したかなと思うのは、ヨゼフさまにも熱心に祈るようになったことである。それはマリアさまと同じ発想で、ヨゼフさまはイエズスさまのお父さまだから、ヨゼフさまのいうこともはいはいときいてくださるにちがいないという単純な思いからである。

 私はイエズスさま、マリアさま、ヨゼフさまのメダイを肌身離さずつけている。

 ふと、不安になる時があると、私は胸のメダイにそっと触れる。すると、守られているという大きな安心感が私を包んでくれる。

 私にとってはマリアさまは永遠に心のお母さまである。


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