多くの子どもたちは、その祈りの中でお願いしていることは、すぐに、叶えられると思い込みがち。ここで、必要なことは、そう思い込んでいる子どもに「祈りが叶えられるには、時間がかかる。忍耐や辛抱が要る」ということを納得させることです。その説得には特別のコミュニケーション・テクニックが必要で、一大仕事!と言えます。
子どもは、願い事がすぐに叶えられないと、苛立ち、いろいろ考え、悩みます。なにか間違っているのだろうか。神さまは、忙しくて、祈りを聞き入れてくれないのだろうか、言葉遣いが悪かったのだろうか、そのため、神様の怒りを買ったのだろうかとまで。
これは、大人たちが子どもに対して、「神さまへの願い事は、いつもすぐに聞き入れられ、すぐ、返事があるにちがいない」と教えたからかもしれません。
神は、いつでも、あらゆる祈りを聞き入れてくださるが、その返事がいつあるかは、神のみ旨次第であることを、親や教理指導者は子どもに教え、導く必要があります。
同時に、神のご返事は、子どもたちを落胆させるようなことはなく、神は、あらゆる必要を常に満たしてくださる方であることも、子どもたちに知らしめるべきであります。