ところで、聖書の中にも、「日々新たな生活をする」ことを勧める言葉があることは見逃せません。その一つは、新約聖書の中のコリント人への第2の手紙のなかの「私たちは、落胆しません。たとえ、私たちの『外なる人は』衰えていくとしても、私たちキリストと共にある『内なる人は』日々新たにされていきます。」という言葉。(4・16)もう一つは、旧約聖書の中の「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々の来ないうちに、"年を重ねることに喜びはない"という年齢にならないうちに」という言葉であります。(コヘレト12・1)
いずれも、高齢化社会へ一つのアドバイスとして目を引きます。年をとり、若い時と違って、だんだんと腰も曲がり、力も無くなり目は見えにくくなり、耳も聞こえにくくなる。そんな時がきてから何もない、夢も希望もないと言わないように、若い時にしっかりと主なる神を信じて生きなさいと力説しているのですが、大いにうなずけることで、ぜひとも、そのように人生を全うしたいものであります。