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結び目を解く聖母マリア

マクドナル神父

今日の心の糧イメージ

 新しい年が始まりました。聖母マリア様の取り次ぎを願って、全世界の平和を祈り求めたいと思います。

 聖母マリア様を崇敬される教皇フランシスコは、若かりし司祭の頃、ドイツで「結び目を解く聖母マリア」の絵に出会い、大変感銘を受けられ、以来特に「結び目を解く聖母マリア」への信心がとても深いのです。

 この絵は、聖母マリア様の右にいる天使が、たくさんの結び目があるリボンを聖母に差し出し、聖母の手を通ると結び目が解かれていき、左にいる天使がきれいに なったリボンを受け取っているという絵なのです。私たちの日々の生活の中でもつれた人間関係や複雑な問題が解決されないことを、絡まったリボンに例え、そ のもつれたリボンの結び目を一つ一つマリア様が解いてくださる、即ちもつれた問題を解決してくださるというのです。

 16世紀、当時ドイツでは結婚式の時、生涯を共に歩むというシンボルとして、新郎、新婦の片方の腕にウエディングリボンを結ぶ習慣があったそうです が、ある一人の貴族が、妻が離婚したがっていることを知り、尊敬する神父に、今はもつれ絡まってしまった自分のウエディングリボンを持って相談に行ったそ うです。神父の聖母への熱い祈りが聞き入れられ、その夫婦は、生涯幸せな結婚生活を全うすることができたというお話です。

 時は過ぎ、その貴族の孫が神父に叙階された時、祖父と神父との素晴らしいエピソードに感動した彼は、そのテーマで絵を依頼し、それが「結び目を解く聖母マリア」の絵として誕生したのです。

 今年1年、私たちの歩む道にもつれや複雑な問題が起こったなら「結び目を解く聖母マリア」に祈ってみてください。そのもつれをきっと解いてくださるにちがいありません。