その頃「アリの街」は東京都から立ち退きを命じられていたのでリーダーは嘆願書を書き、移転の許可を願いました。しかし条件が厳しく、道が見えません。怜子さんはご自分の命と引き換えに、移転先が与えられるように祈りました。祈りは聞き入れられ、「アリの街」に住む150人の生活は守られました。その3日後、怜子さんは28歳の若さで天に召されたのです。
怜子さんは、キリストのように人を愛し、真に「神の子」として生き抜いた人と言えるのではないかと思います。
この意味で、「洗礼の秘跡」も、その人の中に「神の子が誕生する日」として、「クリスマス」なのだと私は思うのです。