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わたしのクリスマス

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

 年の瀬、12月に入ると、1年を振り返るとともに、アレもしたかった、コレもしたかった。イヤ、これからでもしておかねば・・など、なんとなく、気ぜわしい毎日が続きます。ところが、12月25日だけは、祭日でも休日でもないのに、クリスマスを口実に一息つけるのは、暦の国際化のうれしい現象であります。

 ところで、早寝早起きの小生、高齢化と共に目覚めが一層早くなり、冬至を前に、日の出が一層待ち遠しく感じるクリスマス・シーズンです。今年の冬至は12月22日ですが、この日から次第に日の出が早くなり、希望と意欲と勇気が湧き出るシーズンとなってきます。冬至から3日後がクリスマスです。このクリスマスは、言うまでもなく、だれもが知るキリストの誕生を祝う日ですが、聖書には、イエス・キリストの誕生日に関する記述はなく、教会では、クリスマスは「イエス・キリストの誕生日」ではなく、「主の降誕を記念する祭日」としています。12月25日を降誕祭としたのは4世紀で、太陽を崇拝するミトラス教が不滅の太陽の誕生日として、冬至の後の12月25日に祝い始めたと言われています。

 このクリスマスと共に思い浮かぶのが、「天に栄光、地に平和」という聖書の言葉。(ルカ2・14)神の宣言とも言える、この言葉は、キリストのご降誕以来、今日に至るまで、私たち1人ひとりの心に響き、天から与えられた使命を自ずと感じます。暗い現実のなかにあっても、常に「天に栄光、地に平和」の輝きを旨に、この世の平和、人類の幸せのために課せられた1人ひとりの使命を自覚し、これを達成したいものであります。