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分岐点

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

「分岐点」とは、 辞書を見ますと、「道路や物事の別れる所、わかれめ」とあり、その用例として「人生の分岐点」というのが紹介されています。

しかし、「分岐点」は人生に限らず、宇宙空間、この世のすべては、分岐点にあると言えそうです。「今」この瞬間も、過去と未来の分岐点、そして、ここにいる「ここ」は、来た所からの分岐点であると同時に、これから行こうとする所への分岐点でもあります。真夏は、秋への分岐点であり、「分岐点」は、常に時の経過を伴い、変化をもたらします。

これを具体的に人生の上からみますと、幼少期、青春期、成人期、壮年期、老年期と5つの分岐点があると言えます。それぞれの時期に、それぞれの言動の良し悪しを見極める瞬間が存在します。

とくに老年期について、辞書をみますと、老年学(gerontology)と共に、老年痴呆、認知症、の現象が紹介されています。加齢に伴うこの現象は、起きて欲しくない、避けたいことですが、インターネットをみますと、「認知症予防のための5つの対策」が紹介されています。それは、1・バランスのとれた食生活、2・定期的な運動 、3・人との積極的交流、4・知的行動を意識した生活、5・十分な睡眠、の5項目。極めて日常的なことであります。

これと同時に欠かせないと思われるのが、すべての人々の心の奥底にある、平安を願う「祈り」、平安をもたらす「深い祈り」ではないでしょうか。食事、運動、人との積極的交流、知的行動、睡眠それに「祈り」。この6つを、あえて日常生活の重要事項として、より健康な生活を送りたいと願っております。