2018年10月04日の心の糧


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わたしの故郷

越前 喜六 神父

今日の心の糧イメージ 私は東北の秋田県に生まれ、育ちました。いつも雨や雪が降る、どちらかというと暗い、寂しいイメージを持っていましたので、故郷に対する郷愁はあまりありません。でも、渋谷にある銅像、忠犬ハチ公の出身地が、私の故郷・大館なので、少し誇りには思っています。秋田犬というのは、毛がふさふさした可愛い犬です。

それと、雪が深いので、よくスキーは楽しみました。けれども、寒さが嫌いなので、故郷への愛は希薄だと思います。

ところが、高校を卒業して、第2の故郷となる長野県に引っ越してからは、大の自然好きになりました。紺碧の青空と3000メートル級のアルプス山脈が目の前に見える光景は壮観で、すっかり信州に魅了されました。長野市から見えるアルプスは、北アルプスですが、志賀高原や菅平なども肉眼で見えます。近くには千曲川やその支流が流れています。

そして私は、この長野市のカトリック教会で洗礼を受け、カトリック信者になりましたから、長野は第2の故郷だと感じています。

また、善光寺の近くに、数年間過ごしていましたので、仏教にも親近感を抱いています。

今でも、毎夏のごとく、信州に帰って数日間休養を取っていますが、懐かしいです。自然界の美しさ、荘厳さ、精密さ、その調和の素晴らしさなど、神さまの傑作だけあって、山川草木に至るまで、神の栄光が輝いています。首都圏のほぼ真ん中で長年、住んでいると、庭園などはありますが、大自然の壮大さは経験できません。故郷にはまだ、自然界が凛と聳えています。

私のささやかな地方創生というのは、故郷の自然界の神秘を開くことではないかと考えますが、いかがでしょうか。