小学校がミッションスクールでしたので、毎週、黒板に「今週の聖書の言葉」と決められたみ言葉が書かれ、毎朝大きな声で皆で朗唱したものです。文語体でしたからリズム感があり、次々と暗唱し、今もすらすら口をついて出てくるみ言葉がいくつもあります。
その中でも「求めよ、さらば与えられん。訪ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん」というマタイ七章七節とルカ19章9節のみ言葉には、今まで何度励まされ導かれてきたことでしょう。
「一粒の麦 地に落ちて、死なば多くの実を結ぶ」(ヨハネ12・24)「我は葡萄の木、汝らは枝なり」(同15・5)なども幼心に染み透り、高学年になってから、書道の作品にと毛筆を振るったものです。始めは言葉が難しいと感じても、暗記してしまうと意味を真剣に知りたくなって、先生に訊ねることで理解が深まり、よく身に付いたのだと思います。
「祈りを常にせよ (佳代子)」と書いた子供の頃の書初めを、母の遺品に見つけました。