一方で、「目覚める」というのは それまでは眠っていたわけですから、ずーっと緊張して目を覚ましていた状態とは微妙に違います。「目覚める」とは覚醒することですから、辞書で「覚醒」とひいてみますと、「迷いから覚めること」「自分の非に気付くこと」などの意味にひろがることが解ります。
わたしたち人間にとって、現実では睡眠は健康を保つために大切であり、睡眠時間や睡眠の質が云々されるほどです。目を覚まし続けることは不可能です。むしろ、ぐっすりと快適な睡眠をとって気持ち良く目覚めるのは、最良の健康法でしょう。
神様はきっと 人間がつい居眠りをしたり 夜更かしや朝寝坊など、だらしなく眠り呆けてしまうことをよくご存じなので あえて「目を覚ましていなさい」と厳しく警告なさったのでしょう。そして、眠りから目覚めるその時をこそ、しっかり見ていて下さるように思います。自分を甘やかして言い訳をしたり 困難を後回しにしたりすることなく謙虚に反省し 勇気を持って悔い改めるかどうかをです。
一日を振り返り、感謝の祈りで眠りにつき、翌朝目覚める時、今日の予定や出会いを思い巡らせ、自分の迷いや至らなさを認め、神様の見守りを願う私です。